<企画展>
10年間にわたり毎日かかさず送りあった絵手紙で互いに刺激し、影響も受けた。熱き絵手紙合戦の展示です。
【会期】 2007年6月13日(水)〜7月17日(火)
【場所】 企画展示ホール
【料金】 一般300円 小・中学生200円 
      ※10名様以上の団体は100円割引
主催:忍野村教育委員会(岡田紅陽写真美術館・小池邦夫絵手紙美術館)
後援:山梨日日新聞社・山梨放送
協力:日本絵手紙協会
心友 渡辺俊明さん

四十を過ぎて友人ができるとは思ってもみなかった。手紙を書いている間に親しくなってしまった。

 民画家の渡辺俊明さんは私に1989年1月から1日も欠かすことなく10年間も絵手紙を送ってくれた。私もまけず返事をかいた。実際を言うと、俊明さんの絵手紙には押されてしまった。押し出されそうになった。しかし、私はくらいついて行った。

 なぜだろうか。私は絵の勉強をしていなかった。俊明さんの絵手紙で学んで行った。つまりはタダで通信講座で教えてくれたようなものだ。デカイのになると畳一枚よりも大きい。シールまで手がきで連作するほどの熱の入れようであった。

 人はパンのみでは生きられぬと言われる。私もそれを実感した。俊明さんの手紙を毎日食べることで元気が出た。見るというよりムシャムシャと食べた。二人とも手紙を書かなければ生きられなかった。かくことが生きることであったと思う。

小池邦夫


渡辺俊明(わたなべしゅんめい)
昭和12年 静岡県新居町に生まれる。

昭和21年

小学4年生に画家になる夢を持ち、少年期から青年期にかけて独学で絵を描き続ける。

昭和47年

浜松芸術祭典芸術大賞受賞

昭和55年

文部省買い上げ。種田山頭火の句を題材に百句を木版画にする。これを境に、中央美術への活動をやめ、民衆の中に目を向け歩き始める。自らを「画工人」と呼ぶ。日本だけでなく、世界各地でも精力的に個展を開催する。

平成12年 

島根今井美術館 渡辺俊明自選展

平成17年

10月3日没 享年68歳

パンフレットはこちら(PDFファイル)[表面裏面]
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